キンチョーラジオCM 金鳥少年 大沢くんと高山さんの甘酸っぱい青春

キンチョーラジオCM大沢くんと高山さん

金鳥の虫除け商品のラジオCM「金鳥少年」をご存知だろうか?

2016年の夏からオンエアされ、独特の世界観が話題となったが、今年は更に新バージョンも追加されファンを喜ばせている。

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CMの内容は、関西のとある片田舎、中学生の大沢くんとクラスメイトの高山さんの何気ない日常会話の裏に垣間見る淡い青春の物語。

大沢くんは純朴を絵に描いたような少年で、クラスメイトの高山さんに密かに恋心を抱いている。一方の高山さんは、女子だけあって大沢くんよりもずっと大人っぽく、大沢くんの気持ちに恐らく気づいていながら、その純粋な気持ちを翻弄する魔性の存在。

リスナーは純朴な大沢くんの恋の行方をヒヤヒヤしながら見つめ、同時に誰にでも共通する多感な十代の淡い青春の思い出をこのCMに重ね、心を鷲掴みにされてしまう。女性リスナーにもファンが多いことから、男女共通の青春時代の儚くて甘酸っぱい世界観を見事に表現したCMに仕上がっていると言えるだろう。

金鳥のCMといえばコミカルなテレビCMが印象的だが、このラジオCMもガラスのような青春時代を扱っていながら、どこかコミカルに仕上がっている。短いセリフの掛け合いの中にも、人によって解釈の仕方も様々に広がりが生まれるように綿密な計算が施されている。この奥深いような、いい加減なような、どこかシュールな世界観を作り出すのは金鳥のCMならではと言えるだろう。

ラジオCMの主人公、大沢くんと高山さんは2016年のCM開始時には中学2年生だったが、1年経った今年は中学3年生に成長している。ストーリーが完結していないところを見る限りでは、来年は、高校生になった二人のストーリーが続編として展開されることが期待できそうだ。

ラジオCMというメディアだからこそ生み出された大沢くんと高山さんのノスタルジー溢れる世界観。未聴の方もぜひ二人の淡いストーリーを疑似体験して頂きたい。

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金鳥少年2016 その1 蚊がいなくなるスプレー


「おはよう、高山さん」
「おはよう高山さん」
「おはよう大沢くん」
「高山さん、蚊がいなくなるスプレーって知ってる?」
「えっ?」
「蚊がいなくなるスプレー」
「知らん」
「すごい、ええらしいよ。寝る前にワンプッシュしといたら、朝まで蚊が出えへんようになるって」
「へぇ〜…あっ…」
「ん?」
「見た?私のうなじの蚊に刺されたあと」
「ん?いや、いやいや、…知らん」
「見てたんや」
「ん〜ん…」
「いいよ」
「え?」
「見てて」
「ん?」
「今日、蚊がいなくなるスプレー買うから、私が蚊に刺されてないか、明日も見てて…大沢くん…」
「え…」

金鳥少年2016 その2 キンチョール

「高山さん」
「何?大沢くん」
「高山さんのとこって野菜作ってるんやんなぁ?」
「キュウリ」
「お父さんもお母さんも、夏、大変やんな、蚊多くて」
「まぁ…うん」
「今度オレ手伝いに行こうかな?キンチョール持って」
「え?」
「俺めっちゃ上手いねん、キンチョールで蚊落とすの。もし迷惑やったら、あれなんやけど…」
「いいよ」
「え?」
「別にいいよ」
「えぇ?」
「今度の日曜、うちの親、組合の旅行でいないねん。」
「うん…」
「畑やなくて、私の部屋の蚊、落としてみてよ…大沢くん」

金鳥少年2016 その3 虫よけプレシャワー

「あっ、高山さん」
「大沢くん…」
「それ…すごいやん、浴衣!!」
「ありがとう。お姉ちゃんのお下がり」
「そうなんや」
「ねぇ、大沢くん」
「なに?」
「蚊、多いね」
「うん」
「コレ、かけてくれへん?」
「え?なに?」
「『プレシャワー』。虫除けやねん。かけて」
「かけるて…どこ?」
「足首」
「え?」
「ほら、これで、お願い、シュッて…」
「あ…ウン…」
「大沢くん」
「ん?」
「ひざまずいた方が、かけやすいよ」
「あ…ウン…」
「大沢くん」
「え?」
「足首だけやで」
「…はい」

金鳥少年2016 その4 蚊がいなくなるスプレー

「大沢くん」
「あっ…高山さん」
「今度の林間合宿、何班?」
「俺、5班」
「私、6班」
「そうなんや」
「2班の男子が夜中に女子の部屋くるとか言うてるらしくてさ…めっちゃイヤやわ…」
「ふ〜ん…」
「どうしよっかな?2班の後藤くんが部屋に来たら」
「後藤な…カッコいいよな…」
「大沢くん」
「ん?」
「大沢くんが教えてくれた『蚊がいなくなるスプレー』私いま毎晩使ってるんよ」
「うん」
「ワンプッシュ…しに来てよ、大沢くん、女子の部屋に!!」
「エェ〜?」
「あかん?」
「そんなん行かれへんよ」
「大沢くんにワンプッシュして欲しいねん」
「そんなん…もし、先生に見つかったら…」
「いいの?後藤くんに頼んでも?」
「エッ…」

金鳥少年2017 その1 おでかけカトリス


「高山さん」
「何?大沢くん」
「高山さん…ってさぁ、高校、もう決めたん?」
「…何で?」
「え?何でって、そらぁ…」
「何で知りたいの?私の高校…」
「えぇ?」
「大沢くん『おでかけカトリス』持ってる?」
「え?何それ?」
「腰にぶら下げて、蚊落とすやつ」
「いや、そんなん…持ってない」
「じゃぁ買ってきて、今から」
「え?何で?」
「行くから」
「どこに?」
「森」
「森?」
「貯水池の横の…」
「えぇ?」
「そんな話、誰かが聞いているところで出来ると思う?」
「えっ…」

金鳥少年2017 その2 蚊がいなくなるスプレー

「おはよう、高山さん」
「おはよう、大沢くん。暑いね」
「うん」
「おーい!!高山!!」
「何よ、後藤」
「夕べも寝る前に「蚊がいなくなるスプレー」ワンプッシュしたんか?」
「後藤に関係ないやん、ねえ大沢くん」
「へへへ…」
「高山の布団の上に、何匹蚊落ちたんかな?」
「知らんわ」
「ワンプッシュ!!ワンプッシュ!!」
「アホちゃう?」
「へへ、ワンプッシュ!!ワンプッシュ!!」
「何とか言うてよ、大沢くん」
「…高山さんて、後藤と話す時はそんな風に笑うんや…」
「え?」
「ごめん、オレ今日日直やから、行くわ」
「大沢くん…」
「ワンプッシュ!!ワンプッシュ!!ワンプッシュ…」

金鳥少年2017 その3 プレシャワー


「おい大沢」
「後藤」
「知ってるか?」
「何を?」
「高山が教育実習生の、田村の…」
「うん」
「田村の車に高山が一緒に乗ってたらしいぞ」
「そんなん…人違いやろ?」
「口紅も、してたらしいぞ。スーパーで一緒に「プレシャワー」買うてたらしいぞ」
「プレシャワー?虫除けの?」
「二人で行きよったんや、虫の出そうなとこ…」
「フゥ……フゥ…フゥ…」
「おい、大沢?」
「ウァーーーーーーー!!!!!!
「大沢〜!?」
<ドカッ>
「うゎっ…」
「痛…高山さん…」
「大沢くん…」
「…」<スタタタタタ…>
「大沢くん!!」
「そっとしといたれや!!」
「何よ?後藤」
「お前と、田村と、『プレシャワー』のせいや!!」
「エ?」

金鳥少年2017 その4 虫よけキンチョール

「大沢くん」
「何?高山さん」
「あの…」
「うん」
「みんな色々言うてない?」
「何を?」
「私が、教育実習の田村先生の…車に…一緒に乗ってたとか?」
「え?いやいや、そんなこと…」
「言うてるんや…」
「ウ〜ン…」
「大沢くん…かけてくれへん?コレ」
「え?何?」
「虫除けキンチョール」
「虫除けキンチョール?」
「”もう変な虫つくな”って言いながら、かけて」
「何でそんなこと?」
「いいから!!」
「ううん」
「もう…変な…虫…つくな…」<プシュー>
「大沢くん…」
「何?」
「ごめんね…」

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