マグロの初セリ2017年の最高値は7,420万円 高額落札の本当の理由

マグロ初競りに見る「すしざんまい」木村社長の思惑

マグロ初セリ2017年
5日早朝、築地市場でのマグロの初セリが今年も盛大に行なわれました。

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今年の最高値となた青森県大間産マグロの落札額はなんと7,420万円。競り落としたのはおなじみの「すしざんまい」木村清社長。近年はこの初競りの話題となると木村社長が必ず登場するくらい、最高値の一番マグロをゲットするのは木村社長というのがお決まりの風物詩になりつつあります。

それにしてもたかがマグロなのになぜここまで価格が高騰するのでしょうか?

そもそもこの初セリの価格がどれだけ高いのか、素人にはわかりにくいですが、一般的には大間のクロマグロは1kgあたり1万円程度に換算したくらいの金額が相場とされているようです。200kgのマグロなら200万という概算になります。漁獲量や大きさや身の締まり具合などの要素によって変化しますが、どんなに高くても3倍程度になるぐらいとのことです。

そう考えてみると212kgで7,420万円というのがいかに高額かがおわかり頂けるかと思います。キロ単価を高く見積もって3万と仮定しても、その10倍以上の価格になっています。

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特段、初セリのマグロが品質が良いというわけではありません。いつも築地で流通しているマグロと基本的には何も変わりません。なのに10倍以上の価格がつき、それでも落札する理由は…

ズバリ!! 話題になるから。

つまり宣伝効果を考えて、損して得を取れという考えが働くからです。

実際、5日のテレビのワイドショーでは例外なくこのマグロの初セリの話題を取り上げていました。その都度「すしざんまい」木村社長のにこやかな顔が映し出され、すしざんまいの築地店からの中継も行なわれていました。通常、これだけ各局で時間を割いて自社のPRをしようとしたら広告料は億単位になると思われます。それが、初セリの話題となれば広告費用を1円もかけることなく「取材」という形でテレビ局の方から勝手に取り上げてくれるわけですし、ネットニュース等で取り上げられる宣伝効果も計り知れないでしょう。ましてや、マグロはお店で提供する食材ですから、高額な落札額だったとしても何割かは回収できるわけです。

そう考えれば相場の10倍以上の価格だったとしても、決して高すぎるということはなく、十分に元は取れるというのが高額落札の真相です。まぁ、もちろん安く落札できれば一番良いのでしょうけれど。

しかし、そんな穿った見方を抜きにしても、初セリでお金持ちの粋な社長さんがバーンと景気よく大枚を払ってくれるなんて縁起が良くていいことじゃないですか。誰も損してないっていうのはこういうことなんじゃないかなと思います。

▼築地市場近年のマグロ初セリ価格

2007年 206kg 413万円 (2万円/kg) すしざんまい
2008年 276kg 607万円 (2万2000円/kg) 板前寿司
2009年 128kg 963万円 (7万5000円/kg) 板前寿司・銀座久兵衛 2社共同
2010年 232kg 1628万円 (7万円/kg) 板前寿司・銀座久兵衛 2社共同
2011年 342kg 3249万円 (9万5000円/kg) 板前寿司・銀座久兵衛 2社共同
2012年 269kg 5649万円 (21万円/kg) 板前寿司・銀座久兵衛 2社共同
2013年 222kg 1億5540万円 (70万円/kg) すしざんまい
2014年 230kg 736万円 (3万2000円/kg) すしざんまい
2015年 180kg 451万円 (2万5000円/kg) すしざんまい
2016年 200kg 1400万円 (7万円/kg) すしざんまい
2017年 212kg 7420万円 (35万円/kg) すしざんまい

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