「めがねおー」が万引き犯の画像をモザイク付きで公開

めがねおー御徒町店が万引き犯の画像を公開

今月4日、メガネ販売店「めがねおー御徒町店」(東京都台東区)で店内の眼鏡7点が万引き被害に遭い、店側は防犯カメラに映っていた犯人と思われる男性の画像をモザイク付きでホームページに掲載し、店が設けた期限までに返品するか弁償するように警告していることが物議を呼んでいる。

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めがねおーがホームページに掲載した画像には、犯人と思しき男性が陳列棚の前で腕を組む様子、メガネを手に取る様子、立ち去る様子が映っており、男性の顔にはモザイクがかけられているが、3月1日までに返却または全額弁償しなければ顔を公開する方針を決めている。お店の被害額はメガネ7点で金額にして合計26万4,600円分にも及び警視庁に被害届も提出済み。

めがねおーに限らず、昨今は万引き被害に嘆く店側が万引き犯と思われる人物の画像を公開するケースが相次いでいる。千葉市中央区内のファミリーマートでは支払いをせずに店を出ていった人物の画像をプリントアウトして店内に貼り出し、神戸市中央区のセブンイレブンでも万引き犯と思われる複数の人物の画像を店内に貼り出していた。2件のケースではいずれも既に画像は撤去されており、プライバシーの観点から不適切で会ったと店側は見解を示しているという。

このような店の対応について、他の利用客は犯罪防止や抑制につながるならいいのではないかといった賛成派の意見と、そのような貼り紙が目につくのは不愉快だという反対派の意見に分かれている。

めがねおーの社長は今回の件について

「もし逃げるのであれば徹底的にやっていくしかない」
「うちみたいな零細だと20万円はすごく大きい」
「従業員も一生懸命やっていて持って行かれたら当然落ち込みます」

と、小売業に取って万引きがどれだけ大きな損害をもたらすかを切実に訴えている。

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法的には名誉毀損などの問題も含んでおり、明確な線引きは難しいところだが、万引き被害の深刻さは店の規模の大小に関わらず全国の至る小売業が抱える重大な問題であり、万引き被害によって廃業に追い込まれた店も珍しくはない。個人的には店側が止むを得ず画像を公開するなどの強気な姿勢を示すことは充分に理解できる。

小売業の経営者はもとより、アルバイトなどで小売業に関わったことのある方などでも、店側が商品一つ分の純利益を上げるためにはいくつ商品を売りさばかなければならないのかという薄利多売の厳しさを実感できる人たちが日本には相当数いるのではないだろうか。

小さな店舗では防犯カメラの整備も出来ないお店もあるだろう。ましては私服警備員を配置するなんてよほど大きな企業でなければ難しい。カメラだけがあっても商品が盗まれた後では結局のところお店としては泣き寝入りする以外に何もできないというのが、現在の小売店の防犯事情ではないだろうか。

不倫したタレントが全国民からバッシングされるという世の中なのに、小売店を存続の危機に晒しかねない万引き犯については「貼り紙を見るのが不愉快」と言って視界から遠ざけようとしてしまうのも今の日本人の薄っぺらで整合性のない正義感がよく表れているような気がしてならない。

万引き犯の顔を晒すことが絶対的に良いことだとは言うつもりもなく、日本全体がそのような風潮になることも望みはしないが、万引きは歴然たる犯罪であり、店にとっては”罪を憎んで人を憎まず”などという綺麗事は言っていられないということを、普段いろいろな小売店のサービスを利用している我々消費者・ユーザーも理解し、万引き行為と万引き犯を許さないという当然の意識を改めて持つべきではないだろうか。

今回のめがねおー御徒町店の対応の行方を見守るとともに、我々消費者も小売店の逼迫した万引き被害について考える機会となることを期待したい。

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