森友学園問題 籠池氏が23日に証人喚問か

森友学園問題 籠池氏の証人喚問が23日実現へ

学校法人「森友学園」の国有地格安払い下げ疑惑問題に関して、渦中の籠池泰典氏に対して23日の衆参予算委員会において証人喚問が実施される見通しとなった。

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16日、籠池氏は民進党始め4野党の幹部と面会し、国会の場で話をしたい旨の意思表明をしたという。籠池氏の意向を受けて、これまで野党が求める証人喚問実施を拒否し続けてきた与党も意向に沿った形で23日に証人喚問を行なう方向で一致した。

15日には当初午後に予定されていた籠池氏の記者会見が突如キャンセルとなるも、同日にインタビューを行なったノンフィクション作家の菅野完氏からは「現役閣僚の1人が籠池氏側に数百万円の現金を渡した」との発言があり、本件の黒幕の存在に注目が集まっていたが、16日には籠池氏は安倍首相夫人を経由して首相から100万円の寄付を受けたことを告白。

この発言に対し菅義偉官房長官は、安倍首相が昭恵夫人や事務所や第三者を通じてもいずれも寄付はしていないと語っているとし、疑惑を否定するも昭恵夫人が個人で寄付をした経緯の有無を確認中だという。また、竹下亘国対委員長は籠池氏の発言内容について「首相に対する侮辱」と不快感を示した。

証人喚問実現に至るには、ここ数日で籠池氏を取り巻く環境に目まぐるしい変化が生じていた。

まず、15日の会見をキャンセル後に籠池氏に面会しているのは10日の記者会見で籠池ファミリーから目の敵にされていた菅野氏であるという点。これまでは籠池氏の天敵だった菅野氏が疑惑の一連の流れを受けて、籠池氏の援護射撃に回るに至ったのは、事件の黒幕をあぶり出すには籠池氏のサポート役が必要不可欠と判断したからに他ならない。

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メディアを見ていてもわかるように籠池氏は非常にクセのある人物であるため、現在の状況では自身の発言内容の矛盾や、対外的な圧力など、足元をすくわれかねない立ち位置にいる。家族だけで自己防衛できるキャパシティをすでに超えてしまったところで、第三者の菅野氏が土地売却の最大の黒幕を糾弾するための舞台設定を籠池氏側に回って着手するようにシフトチェンジしたということだろう。

稲田防衛大臣の「10年以上会っていない」とする発言も、籠池氏の「2015年にあった」という発言とは矛盾が生まれている。籠池氏は安倍首相に対しても「裏切られた気分だ」とコメントしており、真相がわからない国民には、籠池氏に裏で力添えをしてくれていた政治家たちが手のひら返しをして籠池氏だけを悪者にしたてあげているような構図を思い描いている。どっちもどっちだが、今は籠池氏の言いたいことをまずは聞いてみたい、言わせてあげたい、という国民感情が働いているのは確実だ。

さらに追い風となったのは、籠池氏が望んでいた野党の協力だが、証人喚問実現という共通目的のある両者だけに、ここの協力体制はスムーズに実現した。

森友学園問題は与党vs籠池・菅野・野党連合の様相を呈してきたのである。そして多くの国民は事件の真相解明の鍵を現時点では籠池氏の良心に賭けているという構図になっていると言えよう。

証人喚問の場での発言内容は、仮に偽りがあれば偽証罪にも問われるだけに、当日の籠池氏の発言内容、とりわけ安倍首相との関係については、今後の政権を揺るがしかねないだけに全国民の関心が注がれることとなるだろう。

安倍首相は先月17日の衆院予算委員会で、籠池氏や国有地売却に関して「関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める」と明言しているだけに、23日は安倍政権にとって大きな分岐点となるのは確実だ。

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