ピエロ恐怖症とは?ハロウィンを控えた全米で恐怖のピエロの目撃相次ぐ

恐怖のピエロに全米が震撼

アメリカの各地で不気味なピエロの格好をした不審人物の目撃情報が多発しており、住民を不安と恐怖に陥れているという。

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発端となったのは今年8月。サウスカロライナ州でピエロに扮した数人の男が、近隣の子供たちを森の中に連れ込もうとしていたとの目撃情報が警察に寄せられたことに始まる。

その後も複数の州で不審なピエロの目撃情報が相次ぐ。

  • 学校の前でピエロが待ち伏せしている
  • 会社の前でピエロが待ち伏せしている
  • 武器を持ったピエロが車を乗り回している
  • ピエロが近所をうろついている

これらの情報以外にも、安全対策として休校措置をとる学校があったり、生徒がピエロ刈りに乗り出す学校なども出てきている。ピエロ騒動は今や学校や警察をはじめ政府までもが介入する異例の事態となっているのだ。

ピエロ恐怖症とは何か

ハロウィンを目前に控えた全米で、今回のピエロ騒動は国民に大きな不安を与えており早く収束することが望まれるが、実際に犯罪につながる可能性を持った不審人物や、愉快犯による騒動はどの程度の割合なのだろうか?

ある専門家はこの騒動の大半は「ピエロ恐怖症」(道け恐怖症)によるものだと指摘している。

「ピエロ恐怖症」とはその名の通りピエロに対して恐怖心を抱く病的な心理のこと。

楽しい存在のはずのピエロに”恐ろしい”、”怖い”といった真逆の感情を抱いてしまう理由としては

  • メーキャップをしているため感情を読み取ることが出来ないから
  • なんにでも恐怖を感じる年齢の時にピエロを見た経験があるため
  • 映画などでピエロやピエロのメイクの凶悪な悪役が多いため

などの説がある。

スティーブン・キング原作の「IT」は邪悪なピエロ・ペニーワイズが子供たちを恐怖に陥れるホラー小説で、ドラマや映画にもなり実際に多くの人にピエロに対するトラウマを生んだとも言われている。

この作品に登場する邪悪なピエロ・ペニーワイズのキャラクターはジョン・ウェイン・ゲイシーという実在の連続殺人犯がモデルになっているという。

ジョン・ウェイン・ゲイシーは1972年〜1978年の間に少年を含む33人を殺害し全米を震撼させた凶悪犯。彼が日頃チャリティー活動などでピエロに扮していたことが多かったため「キラー・クラウン」(殺人ピエロ)の異名が付いた。

キングはこの連続殺人犯の猟奇性とピエロのビジュアルにインスパイアされ、子供たちを悪夢に陥れる凶悪なピエロキャラクターのペニーワイズを誕生させたわけだ。

日本人でも「ピエロ恐怖症」に悩む人がいたら、この「IT」を過去に観た経験がある方かも知れない。あのジョニー・デップのこの「ピエロ恐怖症」ということを公表している。

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他にもあるピエロ恐怖症に似た恐怖症

「ピエロ恐怖症」の原因として考えられる「感情が読み取れない」「恐怖を感じやすい年頃に見た」「映画の悪役などの影響」というポイントを押さえると、実は似たような恐怖症が存在することが考えられる。

ピエロではないがメイクや厚化粧によって感情が読み取れない恐ろしさとしては、シンデレラや白雪姫などのメイクをした外国人女性や、クリスマスの時期に見るサンタクロースの格好をした人に不安を感じる人がいるという。チャップリンの無表情なところや独特の動きが怖いと感じる人もいるそうだ。

これらの感情は「ピエロ恐怖症」ならぬ「プリンセス恐怖症」「サンタクロース恐怖症」「チャップリン恐怖症」と命名したい。

恐怖を感じやすい年頃に見たというポイントでは、豊かな想像力のため楽しい雰囲気に対して逆に恐怖心を働かせてしまうという例が考えられる。

お祭りやパレードなどの賑やかな人混みの中に吸い込まれてしまうような感覚、それらの中に”人さらい”のおじさんがいると想像してしまったり。映画の演出で、残虐な出来事が起こっている最中でも無関係に進行する華やかなイベントとが交互に映し出されたり、被害者の悲鳴がパレードなどの雑踏にかき消される場面などはよく見かけるものだ。

幼い頃はどういう訳か”神隠し”に対して得体の知れない恐怖心を描いているケースが多いように思う。私も昔話の「ハーメルンの笛吹き男」が子供たちを連れて行った先の世界がこの世ではない”異界”のように感じて非常に恐ろしさを感じた記憶がある。

映画の悪役などの影響という点では生まれ育った年代によって環境が違うが、それぞれの年代ごとにテレビや映画の影響によって恐怖を感じるようになってしまったものや人物がいるのではないだろうか。

よく言われるのはスピルバーグ監督の「ジョーズ」を観たせいで今でも海が怖いという人。近年では海水浴場でのサメの目撃情報が実際にあり話題になったりもしたので、トラウマとは別次元で現実的にサメは恐ろしい存在なのだが。

また、映画やドラマなどに登場するトラウマキャラクターも数多く存在する。

  • 蟹江敬三(ドラマ「Gメン’75」望月源治役)
  • 段田安則(ドラマ「聖者の行進」竹上光輔役)
  • 大竹しのぶ(映画「黒い家」菰田幸子役)
  • でんでん(映画「冷たい熱帯魚」村田幸雄役)
  • 伊藤英明(映画「悪の教典」蓮実聖司役)
  • リリー・フランキー(映画「凶悪」木村孝雄役)
  • ピエール瀧(映画「凶悪」須藤純次役)

上記はほんの一例、他にもあなたにトラウマを与えた俳優がいることだろう。

「ピエロ恐怖症」は精神科医の援助が必要なほどの病症ではないという。恐怖を生み出しているのはあなた自身の心なのだ。過剰に物事に怯えることなく毎日を過ごしてほしい。

無表情のピエロよりも怖いのは、笑顔という仮面を被ったあなたの身近なあの人なのかも知れないのだ。

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