シャーク土屋はダンプ松本を超える女子プロレス界史上最凶の悪役レスラー

シャーク土屋が右足切断と右胸の全摘を告白!!11月24日後楽園ホールにて引退セレモニーを開催

女子プロレスというジャンルは非常に浮き沈みが激しい。

古くは昭和のビューティー・ペアやクラッシュ・ギャルズの社会現象となった大ブームがあったが、クラッシュ・ギャルズの長与千種が引退後はスター不在となり氷河期をむかえる。

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その後全日本女子プロレスとは別のジャパン女子プロレスが発足。数年後にはジャパン女子分裂からJWPとLLPWの新団体が派生し1990年代には多団体時代を向かえる。そして全女を中心とした対抗戦ブームが白熱しファンの人気を博した。この時期には北斗晶、ブル中野、アジャ・コング、キューティー鈴木、神取忍などの多くのスターが誕生し、最盛期には東京ドーム興行を開催した。

この時の対抗戦・交流戦のブームが過熱しすぎたために、その後各団体は自社の所属選手のみでの興行では集客できなくなり、全ての団体が共倒れになるという予想外の結末をむかえる。

その後も女子プロレスはもちろん存続しているが、団体が細分化し、それぞれの団体が単体で持つ集客力は微力なものとなっている。

近年では男子プロレスが再ブームを迎えていると言われているが、女子プロに関しては全く別物。女子レスラーの多くは本業以外にもアルバイトをしてどうにか生活費を稼いでいるというのが実状だ。

現在女子プロレスを続けている選手たちはかつてのような社会現象的なブームではなく、せめて満員になった会場のリングで試合をしたいという本当にささやかな夢を見て日々を送っているのではないだろうか。第4次女子プロブームが巻き起こるその日をファンもどこかで待ち望んでいる。

そんな厳しい女子プロレス業界だが、かつてクラッシュ・ギャルズのライバルとして極悪非道の限りを尽くして大ヒールとして活躍したダンプ松本が現在もリングに上がり続けている。R40の人間にとってはダンプといえば女子プロレスを見たことがない一般人でも知っている大悪役スター。知名度でいえば男子レスラーにおけるアントニオ猪木と肩を並べると言っても過言ではない。

そんなダンプ松本以上の大悪党女子レスラーがいることをご存知だろうか。その選手の名はシャーク土屋。その土屋が11月24日に引退式を行なうという。

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ダンプ松本を超える最凶ヒール シャーク土屋

ダンプ以上の悪役と言ってもシャーク土屋の名前はプロレスファンでなければ知らない方がほとんどだろう。

土屋は先述の女子プロレスの歴史の中では対抗戦ブームの数年前の1989年に大仁田厚率いるFMWでデビューした選手。FMWは大仁田たちの男子部門以外に女子数名が所属する男女混合団体だった。

団体内で悪の限りを尽くした土屋は新たな戦いの相手を当時女子プロレス業界トップ団体の全日本女子プロレスに求め、全女の会場に乱入したことがきっかけでのちの対抗戦戦国時代が始まることとなった。いわば第3次女子プロブームの火付け役が土屋だったと言える。

土屋のファイトスタイルは火炎噴射や鎖ガマ攻撃など当たり前のラフスタイルが信条。女子の戦いとは思えないほどいつも凄惨な試合が行なわれていた。ダンプ松本はタレント活動なども行ない、どこか可愛らしさも同居する悪役スターだったが、土屋にはそんな要素は全くなく、常に近寄りがたい殺気を漂わせているようなタイプのレスラーだった。一貫して憎まれ役のヒールレスラーとしての自己プロデュースに徹したプロの魂を持っていた選手ということが言えるだろう。

そんなシャーク土屋が11月8日に師匠である大仁田厚と揃って会見を開き、24日に後楽園ホールで引退セレモニーをとりおこなうことを発表した。

驚いたのは現在の土屋の身体状況について。なんと昨年、膵臓機能障害による第1型糖尿病で壊疽(えそ)のため右ヒザから下を切断し、現在は義足となっているのだ。さらに今年5月に乳ガンのため右胸の全摘手術を受けた。幸いこれまでにガンの転移は確認されておらず抗がん剤も服用せずに済んでいるという。体重は一時期は50kgまで落ち込んだが、現在は引退セレモニーに向けて65kgまで増量できているという。

土屋はプロレスのマットに真摯な気持ちで別れを告げるために引退式の開催を大仁田に直訴した。当日はこれまで一度も呼びたいと思ったことのない両親の来場も望んでいるという。当時は正統派選手のファンで敵対する土屋を憎んでいたみんなにも来てほしいという。

稀代の大ヒールとして一時代を駆け抜けた最凶女子レスラー”シャーク土屋”を成仏させ永遠に胸に刻むために彼女は満身創痍の身体をさらけ出してセレモニーのリングに上がる。しかしおそらく涙は見せないだろう。シャーク土屋はそういう人間だと思う。そしてリングとの決別の儀式を終えた時に土屋恵理子は新しい人生を歩みだす。

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