たけし新著で安倍首相に「テレビじゃ言えない」痛烈批判

「一億総活躍社会」を掲げる政府の図々しさと反論しない国民の鈍感さ

たけしが著書「テレビじゃ言えない」で安倍政権を痛烈批判
出典:オフィス北野公式サイト

ビートたけしが著書「テレビじゃ言えない」(小学館新書)の中で、書名通りテレビでは言えない本音を惜しみなく吐露し話題となっている。

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今や”世界のキタノ”として映画監督としての確固たる地位を築いたたけしだが、現在でもレギュラー番組6本、不定期特番多数を抱えテレビ業界でも欠かせない存在であることはご存知の通り。そんなたけしほどの大物でも昨今のテレビでは強まる一方の自主規制の影響で、やりたいことが何もできない、言いたいことが何も言えない、そんなジレンマを抱えているという。

同署は政治・犯罪・ネット社会など様々な社会事象について、たけしが毒舌全開で言いたい放題にぶった切っているが、第1章の最初でいきなり安倍政権の掲げる「一億総活躍社会」というスローガンについて問題提起をしている。

もう、「一億玉砕」とか「一億火の玉」みたいな、戦時中の危なっかしい国威発揚のスローガンとほとんど同じに見えちまう

たけしは国が国民に対して「頑張れ」と発破をかける目的は、もっと働かせてもっと税金を納めさせることや社会保障にばかり頼らせないことだと分析する。与党の政治家は否定するだろうが、そんな国民を突き放した思想がこのスローガンに見え隠れしているように感じるのは多くの人々の偽らざる気持ちだろう。元々保守的なスタンスの安倍政権だが、これまでの憲法改正に猛進する政策や時に強引な採決の様子などを目の当たりにしてきた国民からすれば、安倍首相に好戦的・軍国主義的なイメージを抱く人も少なくないだろう。

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たけしは図々しいスローガンを掲げる安倍政権を批判しつつ、それをすんなり受け入れている国民の鈍さのどちらも問題視している。現代の日本人はあまりにも当事者意識を失ってしまっているのではないか?世界中では多くの問題が起きているにも関わらず、日本のテレビは下世話なワイドショーニュースばかりを映し出している。

「国として、人として、「よその国で人が毎日死んでいることに無関心」ってのはやっぱりまずいんじゃないだろうか」

日本人は平和ボケしている、とよく言われるが、その原因の多くはメディアのあり方ではないかとたけしは語る。どの新聞もどのテレビ局のニュースも社会全体が自主規制だらけ、同じような横並びの報道に溢れかえった日本において、メディアが政治に異議を唱えるというような風潮はもはや消え失せてしまったと言っても過言ではない。特にスポンサーの問題が大きいため、政権批判は御法度となっている。

たけしの毒舌もかつてほどのキレがなくなったと嘆いているファンは多いかも知れないが、たけし本人がこんな日本のメディアの現状をそのまま良しとして看過することができるであろうか?たけしはこの本の中で

「そのうち誰も想像がつかないような上手いやり方で、テレビの自主規制やタブーを飛び越してやろうかって考えてる」

とも語っている。”天才”たけしが一億の日本国民を目覚めさせてくれる日が近いうちに訪れそうだ。

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