WWEとは何か?アメトークだけではわからなかった人のための超初心者講座

アメトークで待望のWWE特集が実現

アメトークWWE芸人
出典:テレビ朝日公式サイト

1日深夜放送された「アメトーク WWE芸人」。
プロレスファンには十分楽しめる内容でしたが、そうでない視聴者の方にはどこまで魅力が伝わったでしょうか?

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そもそもプロレスネタは倦厭されがちなので若干心配になってしまうのですが、今回は番組だけではわかりづらかった「WWEとは何か?」という基本的な部分を少し掘り下げて紹介してみたいと思います。

WWEとは何か?

そもそもWWEとは何か?
「プロレスじゃないの?」と思った方は半分正解ですが、半分は間違いです。

WWEはプロレスではなく「スポーツ・エンターテイメント」と呼ばれ、プロレス的な戦い模様を軸に置き、そこに関わる人間ドラマを様々な演出で魅せていく生の舞台のようなものと考えて下さい。ドラマ性については日本でいう昼ドラマを表す「ソープオペラ」という表現がなされることも多いようです。

WWEはもともと「ワールド・レスリング・エンターテイメント」の略ですので、「レスリング」という言葉が使われていますし、「プロフェッショナル・レスリング」や「レッスル」という言葉は普通にあるので、ざっくり言えば「WWE=プロレス」という解釈で問題はありません。

番組でも紹介されていたように悪のオーナー・ビンス・マクマホンを中心に複雑な人間模様が絡み、果てしなく続いていくショーアップされた愛憎劇の大河ドラマ、それがWWEなのです。

日本のプロレスはリング上での戦いだけに焦点が当たり、いわゆるマニアのためのものという時代が長く続きましたが、近年ではWWEの影響でエンターテイメント性が重視される傾向があり、現在ではほとんどの団体が多かれ少なかれWWE風の演出を取り入れるようになっています。

エンターテインメント路線への変更

WWEはかつてはニューヨークを中心に興行を開催する一プロレス団体でしたが、1984年以降勢力を増し数年で全米ナンバーワンのプロレス団体へと成長を遂げました。当時はWWFという名称でしたが、世界自然保護基金(WWF)との名称をめぐる裁判に敗れたため団体名をWWEと改称しました。

そして1999年に株式上場する際には事業内容を公開する必要性から恐らく世界で初めてであろう「シナリオの存在」を公表しました。

プロレスファンでもここは賛否が別れるところなのですが、台本があったって面白いものは面白いといって楽しめるファンもいれば、真剣勝負だと信じていたのに台本があったなんて、とプロレスに失望しファンを辞めた人も大勢います。

実際に日本ではこのWWEのカミングアウトの時期当たりを境に総合格闘技ブームが起こり、多くのプロレスファンが格闘技ファンへと鞍替えしました。

現在でも日本では限りなくエンターテイメント路線を追求している団体もありますが、団体サイドがシナリオの存在を公表しているプロレス団体はありません。ここにWWEとは異なる日本独特のプロレス文化を感じます。

厳密に言えば、日本のプロレスファンは団体からのカミングアウトを望んではおらず「そんな野暮なことしなくてもOK」というスタンスでプロレスを楽しんでいるというのが実態だと言えます。「日本のプロレスファンのプロレスに対するリスペクト精神は世界一」と来日した外国人レスラーが口を揃えて言うのは、そのようなファンの気質を肌で感じるからでしょう。

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WWEも日本のプロレスも楽しみ方の基本は同じ

プロレスはサーカスに似ていると例えられることがあるのですが、実は私はこの例えはあまりピンときません。綱渡りや空中ブランコなど、生身の体で命がけで魅せるショーという点での共通項を言いたいのだと思うのですが、私はもっと適切なプロレスの例えとしてはマジックショーやアダルトビデオに近いと感じます。

マジックのショーは目の前で起こる不思議な現象にタネや仕掛けがあるとわかっていても、観客はいちいち「その手品には仕掛けがあるじゃないか!」と言って目くじらを立てて怒ることはありませんよね?プロレスも見せているものは殺し合いではなく、戦いを通じて技術や迫力や楽しさや怖さを演出を加えて魅せているだけであって、選手同士が協力することで戦いを成立させているという事実についてはどうだっていいのです。

こんなに大きな男同士が戦ったらどんな凄いことになるのだろう?という興味に対してど迫力のぶつかり合いを見せてくれるのがプロレスなのです。こんなに小さなレスラーがこの大きなレスラーとどう戦うのだろう?という興味に対して小さいレスラーが巨漢選手を翻弄する痛快な戦いを見せてくれるのがプロレスなのです。

アダルトビデオの例えは少々ゲスな意見になってしまいますが、性交シーンを見て「この絡みは本気ではやっていないんじゃないか?」と怒る人はいないですよね?最初から台本があってカメラの前で演じている訳ですから、ファンタジーの中に見る人それぞれがリアリティーを感じていればそれで良い訳です。それでも実際に絡んでいる訳ですしね。

マニアックなプロレスファンほど、この見せられている世界の裏側の世界に想像を張り巡らせることが好きなのですが、それも含めてプロレスを楽しんでいるだけで、戦いが作られたものであることに対してとやかく言うファンはいません。

WWEはプロレスがエンターテイメントショーだと公言された上でファンが心から楽しんでおり、日本のプロレスは「そこまで言わなくていいよ」という理解ある世界一のファンに支えられてジャンルが成り立っていると言えましょう。

WWEの初心者講座と言っておきながらプロレス全体について好き勝手に書いてしまいました、悪しからず。

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